ふうえいウラ話 1


フレー、フレー、三宅島!

 東京都三宅島三宅村神着(かみつき)。三宅島の雄山が噴火を始め、火砕流や泥流の被害の危険性が最も高い地区として報道されていた場所。
 そこで昨年12月、風俗営業第2号、「バー」の許可申請をしました。
 申請者の神田さんはホテルや焼肉店を経営する一方、春から秋口まではスキューバダイビングのインストラクターとして活躍し、また所有するクルーザーで釣りやイルカウォッチングのガイドをしていました。
 夏のレジャーシーズンが終わった後の仕事として、島民の娯楽施設、カラオケバーを申請することになったのです。
 三宅島には風俗営業の許可申請を扱う人がいないということで、当方に依頼がありました。ところが、さあ大変。申請書類を作成するには「住宅地図」が必要なのですが、三宅島の住宅地図は作成されていなかったのです。
 結局、地図は法務局の土地登記のものを元に、現地を足で歩いて描き上げました。
 一方、風俗営業の許可申請のためには、<1>申請内容の打ち合わせや地域調査、各種店舗図面などの作成、<2>警察署への申請、<3>環境浄化協会による実地調査−という3段階の仕事がありますが、島への交通手段は1日往復2便の飛行機と片道約6時間の船便しかありませんので、経費節減のためにも<1>〜<3>をわずか3日で完了させなければなりませんでした。
 三宅島警察署の担当官は刑事畑が専門で、赴任してから1年半の間に新規の許可申請を受けたことがないとのこと。新宿や渋谷といった繁華街とはかなり趣の違う申請になりました。
 三宅島住民全員の避難が実施されてから、10月4日で1ヶ月が過ぎました。
 ほかの避難者の方々と同様、神田さんも、我が家を離れての生活では、さぞ、ご苦労が多いことと思います。
 火山噴火という自然現象が相手では、予定を立てることができません。定まらない期限ほど不安なものはないでしょう。時間がたてばたつほど、。復旧も大変になってきます。
 島民の皆さんが豊かな自然と海の幸のもとへ帰れる日、魚釣り、ダイビング、イルカウォッチングが再開され、神田さんのカラオケバーに島民の明るい歌声が戻る日を、心待ちにしています。
 三宅島の人たちにエールを送りましょう。フレー、フレー、三宅島!





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