……この記事は、新宿歌舞伎町に巣くう、もぐりのピンク産業の実態の、ほんの1例を示すに過ぎません。 怪しげな看板を掲げる怪しげな客引きたちにとっては「風適法」など眼中になく、実際、許可も受けず、届け出もされていない不適法な店舗がどれくらいあるか知れません。 時々、私の事務所にも、たどたどしい日本語で「マッサージ店の警察の許可を取ってください」と電話がきますが、指圧マッサージや整体の診療所に警察の許可など必要あろうはずがありません。 繁華街には韓国、中国、台湾、タイなど多国籍のマッサージ店が夜通しネオンをともして営業しています。 夜よなか、ましてや明け方の繁華街にマッサージをしてもらいに行く人が、どれほどいるというのでしょうか?そして「明け方のマッサージ店で強盗事件発生」という新聞記事を見ることになります。深夜のマッサージ店で何十万、何百万もの売上金が狙われるということは一般常識では考えられないことですから、そこで不法な性風俗営業が営まれていることは火を見るより明らかです。 警察の取り締まりが行き届いていないというのも事実ですが、そもそもビルのオーナーや不動産業者が、借り主の身元や業種についてしっかりした選定や見極めをしていないことが繁華街を荒廃させる一因になっているといえます。 たくさんの犠牲者を出した先日の新宿歌舞伎町のビル火災事件でも、その後の調査によって、無許可営業や賭博、暴力団、不良外国人、さらにテナントの複雑な権利関係、店主のいいかげんな経営方針など数多くの問題点が浮き彫りになってきています。 この事件を契機に、ゲームセンターばかりでなく、マージャン店、パチンコ店も含め、健全な庶民の娯楽場としての風俗営業のあり方や社会的地位の向上について、再考する必要があると思います。 |
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