新ふうえいウラ話 7


テレホンクラブ<2>

テレホンクラブに電話をかける女性って、どんな人たちなんでしょう?女子中学生や女子高生がいたずら半分で電話をかけるというのも、事実のようです。。それでも、需要と供給のバランスを考えると、女性からの電話は少ないはずです。
 「それではテレホンクラブなんて商売は成り立たないんじゃないの?」と考えるのは、素人です。
 いるんですねぇ、電話をかける女性が……。そう、実はテレホンクラブに雇われた女性たちがいるんです。いわゆる「サクラ」です。それでは、その女性たちの給料は、どのように支払われているんでしょうか?
 東京では、『東京都テレホンクラブおよびデートクラブ営業の規制に関する条例』が、97(平成9)年8月13日に施行されました。これはいわゆる都条例で、風適法とは違って、届出だけで済む簡単なものですが、それ以前は、個室で電話をかけさせるだけの営業であるため、なんの規制もありませんでした。
 都条例が施行されることになって、私の事務所にも「テレホンクラブ営業開始届出書」の作成依頼が舞い込んできました。
 依頼を受けたテレホンクラブの事務所に行ってみると、そこはコンピューターや電話接続機が並んでいるだけの殺風景な部屋でした。「利用カード」というものがあって、それを使ったり、クレジットカードで電話をかけてくる人が、接続機を通して女性の電話とつながるような仕組みになっていました。
 そのテレクラでは、自宅に待機している女性の電話器に接続されるようになっていて ―― もちろんサクラですが ―― 会話時間が接続機・コンピューターで記録・管理され、その会話時間がサクラの女性の給料計算の基礎になっていました。
 「時間給で計算するんですか?」とテレクラの女性事務員に聞くと、「いいえ、ふんきゅうです」との答え。「え、ふんきゅう?」……。
 時間単位の「時給」ではなく、もっと細かい分単位の「分給」の意味だったのです。面白い給料体系があるものですね。
 そして、もっと驚いたことには、ソフトな会話からハードなやり取りまでいくつかのコースがあり、話す内容によって女性たちの時給、いや分給に差があるということでした。
風俗営業の裏側には、まだまだおかしな話、ふしぎな話不思議な話がたくさんあります。

(次号へつづく)






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