続ふうえい裏話 4


カジノ<1>

 世の中景気の悪い話ばかりで……、何かパーッと良い話はないものでしょうか?
 1月6日の中山競馬場では144万円という「超万馬券」が出たのですが、その日だけで23本もの万馬券が出たそうです。ところが、その翌日の川崎競馬場では、3連複で364通り中363番人気の辺りで、さらに上をいく547万円という超高額配当が出ました。ちなみに日本競馬史上最高の配当は、昨年8月に大井競馬場で出た、3連単の975万円だそうです。
 「全く驚きの数字」と言いたいところですが、海外からのニュ−スでは「カジノで数百億円の当たりが出た」と、昨年も報道されました。人の懐ながら、つい「何に使うか?」と考えたりしてしまいます。
 石原東京都知事は、税収の確保を視野に入れて「お台場カジノ構想」を発表しました。ほかの地方自治体でも同様の計画が持ち上がっています。東京ド−ムで後楽園競輪を復活という案もあります。
 大阪商業大学の学長、谷岡一郎教授は犯罪学、ギャンブル社会学を専門とし、カジノやギャンブルに関する著書も多数あり、大学では「ギャンブル社会学」というユニークな講座を開講しているそうです。
 教授は、8年前の1月17日に起きた阪神・淡路大震災の後には阪神地区の復興のための「公営カジノ」について提言しており、「船上カジノ」や「人工島スポ−ツブックセンター(イギリスなどにある、一般スポーツに対する賭けを受け付ける窓口)」についても具体的プランを掲げていました。
 また、平成8年5月には、いま話題の猪瀬直樹氏や評論家・室伏哲郎氏、作家・高橋三千綱氏などが発起人になって「日本カジノ学会」が設立され、石原都知事の構想へと発展してきたのです。
 そこには、カジノの合法化・公営化による経済効果は莫大だから、その財源で災害対策や福祉対策を充実させようという考えがあるようです。
 しかし、現在実施されている公営ギャンブルやパチンコとの兼ね合い、刑法の問題などもあって、なかなか前進しないというのが現実のようにみえます。
 では、一方で、現在繁華街で人々が楽しんでいる「カジノ」とは、いったい何なのでしょうか? それは、ゲームセンターとしての許可店なのです。

(次号へつづく)






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