続ふうえい裏話 7


ゲームの達人<1>

 ラスベガスをはじめとする海外のカジノで、日本人にとって最もポピュラーで華やかなゲームといえば、ルーレットではないでしょうか。
 テーブルの中央の赤と黒の文字盤に1から36までの数字が書かれた円形の回転盤(ウィール)がくるくると回り、小さなボールがディーラー(ゲームの進行役)によって投げ入れられます。
 そのボールがウィールに落ちる前に、ルーレットテーブルにプリントされた好きな数字の上にチップを置き、その数字がみごと的中すれば、配当が貰えます。
 1から36の数字のうち一つの数字に賭ければ確率は36分の1で、賭けたチップを含め36倍の配当がもらえます。
 また、テーブルに書かれた二つの数字の間にチップを置けば、どちらの数字に当たっても配当がもらえます。ただし、2ヵ所賭けということで確率が36分の2になるため、配当は18倍です。
 そのように、3ヵ所の数字に賭ければ36分の3=12倍、4ヵ所なら36分の4=9倍……と、36の数字に対して賭ける数字の数で配当の割合が決まります。
 数字でなく、赤色か黒色か、または偶数か奇数かというように賭けると、当たる確率は2分の1になるため、配当は2倍にしかなりません。
 しかし、よく考えてみると、ルーレットの配当は、お客さんにとって極めてフェアな配当割合になっています。
 例えば、日本の競馬や競輪では最初から25%が胴元、つまり国や地方自治体が徴収してしまいます。宝くじにいたっては、52〜56%が胴元(国など)の手元に残るそうです。
 それに比較してルーレットの胴元の利益率はというと、1〜36の数字以外に0と00(アメリカンタイプの場合。ヨ−ロッパタイプは0のみ)の数字があり、それが胴元にとって、わずか5%程度の確率で「取り分」となるようです。
 その程度の取り分では、カジノホテルは大して儲からないのではないかと思われますが、カジノ特有の雰囲気によるお客の熱狂、そして規模やディーラーの腕前によって、大きな利益が生まれているようです。
 ルーレットのディーラーは、狙った数字にボ−ルを落としてお客の的中を外すとよくいわれますが、はたして本当でしょうか?

(次号へつづく)






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