続々ふうえい裏話 5


店名<2>


 麻雀店の経営にもどんどん若い人達が参入し、おのずと新しい感覚の店名や経営方針が現れてきています。そのひとつに「ふぁ−ろん」という店名の麻雀店もありました。若くて可愛らしいお嬢さんの経営するお店です。友人からの紹介で私の事務所に許可申請の依頼が舞い込んできた時にはとても困った様子で、内容をお聞きすると、既に別の行政書士さんに申請を依頼し警察署に行きはしたものの・・・警察の担当者から書類の訂正を20ヵ所近く指摘され、申請が受理されず、先行きに不安を感じているところでした。   書類を見せてもらったところ、申請に必要のない健康診断書まで添付してあり、図面がでたらめで・・・とても受理されるような書類ではなかったのです。困った行政書士さんもいるものです。その結果私が申請をやり直すこととなり、無事許可が出ることとなりました。その申請騒ぎの後、そのお嬢さんが何と「競技麻雀のプロ」と聞き、驚くと同時に世の中変わったものだとつくづく思いました。麻雀が健全な競技となってゆくのはとても良いことだと思います。若い経営者の新しい感覚といえば、麻雀店ばかりなく、バ−やクラブにも同様な傾向が見られます。大学の演劇科を卒業した青年が付けた店名は、「Integrated Diversity」(インテグレイテッド ダイヴァ−シティ)というものでした。手作りの巨大なスピ−カ−やディスクジョッキ−のブ−スを設けたそのバ−のテレビモニタ−からは、自分たちで作った映像と音楽が流されていました。新しい感覚というよりは、私の感覚からすると異人種です。その彼と警察に申請に行くと、担当者が「この店名の意味はなんだい?」 彼「統合された多様性という意味です。」 担当者「? もっと判りやすい店名にしたら。」 彼「いい店名だと思うんですがねえ。」 担当者「客に覚えてもらえないよ。」・・・と言うような会話が続きはしたものの、どんな店名を付けようが申請者の自由で、新しい感覚の店が開店しました。このような知的な店名ならまだしも、繁華街では、へんてこな、卑猥な店名がどんどん付けられています。

(次号へつづく)






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