賭博＜２＞
暴力団?─やくざのグル−プはその成り立ちとして、テキ屋（的屋・香具師）と博徒の大きな二つの流れから来ていると聞きます。その後、港湾労働者やカミナリ族（今で言う暴走族）のグル−プが組織化し、現在の暴力団になっている組織もあるようです。 やくざには縄張りがあって、れぞれの縄張りは侵してはならないものだったようですが、現在の繁華街ではいろいろな組織が入り乱れて存在しているようです。暴力団といっても武闘派ばかりでなく、経済派もあり、貸金業（闇金融）や地下カジノ、ポ−カ−ゲ−ム機店（賭博機器）、裏ビデオの販売等々で潤沢な資金を蓄え勢力を伸ばしている組織もあります。それらの組織は縄張りばかりか、旧来のテキ屋、博徒といった仕事の棲み分けまでも相互乗り入れ（？）したり、関西から関東へ進出したりといったこともあります。 繁華街ではそれに加え中国マフィアや中近東、中南米のグル−プまで進出（犯罪までもが国際化？）し、テレホンカ−ド等の偽造に始まり、パチンコ関係の偽造カ−ドや裏ロムといった犯罪や、中古車販売を隠れ蓑にした窃盗団やピッキングよる強盗団と、犯罪がますますエスカレ−トしてきています。そんな中イラク問題からテロの噂までも飛び交い、首都圏はさながら厳戒体制の様を呈しています。（駅や繁華街で警備をしている警察官の皆さん、苦労さま！）・・・話がそれてきてしまいましたが、暴力団の資金源としての賭博は大きなアングラマネ−を生んでいます。暴力団対策法の施行で暴力団への風当たりが強くはなっているものの「規制されれば抜け道を」ということが常に起こります。企業家に姿を変えた「企業舎弟」といった連中もいます。地下カジノでは毎日何十億円という金が動いていて暴力団の大きな資金源になっていると聞きます。「ゲ−ム＝賭け事＝賭博」といった概念が定着していて「パチンコも麻雀も賭け事でしょう？」「お金にならなくては面白くないでしょう？」と思っている人も多くいます。実際２８兆円の売り上げがあるパチンコ業界では、２０兆円もの換金行為が行われているのもまた事実です。
（次号へつづく）
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